バルセロナで出会ったリアル「わらしべ長者」の話。
おはようございます。rakuikiでございまする。今日も当ブログに足を運んで頂き、ありがとうございまするDEATH☆
今日はバルセロナで出会った、本当にこんな奴いたシリーズ第一弾※シリーズ化するかは未定。
rakuikiが出会ったリアルわらしべ長者を紹介しよう。
ちょうど彼と出会ったのは去年の冬だったか、、その前の冬だったか、正直あんまり覚えていないが。
かなーり印象的だったのでどういったキャラだったのかはこれから先rakuikiの人生で忘れる事はないだろう。
多分将来死の床につくときも、彼の顔は高確率で出てくるだろう。
1.彼との出会い
彼と会った時は、rakuikiがスペインでの彼女と出会ってまだ間もない頃であった。名はデボラ。(rakuikiは海外でも普通に彼女ができる。自慢かもしれんが。)
場所はとにかく広い公園だったな。あやふやですまないが、興味が無い事に対しては本当に興味が無い為、一切覚えてない。
たしか、近くに凱旋門みたいなでかい門があって、その下では笛を吹くチンドン屋みたいなやつからマジックショーをやってるお兄さんもいた。
冷たい石の段差に座っていると、ある一人の変な男が声をかけてきた。
すごく聞き取りやすい英語だった。
スペインは英語があんまり話されない国なのでビックリしたのを覚えている。
開口一番君の一番大事にしてる物と僕の一番大事にしてるものを交換してくれない?
いきなりのヘンテコな問いに対して、rakuikiは興味を一気に持っていかれた。
「早くいこうよ。コイツヤバいやつだよ。」と、俺の手を引くデボラ。だが、その時の俺はデボラよりもこの変なナリをしたドイツ人に心を完全に鷲掴みにされていた。
rakuikiはこの問いに対して、頭を悩ませた。
俺が、一番大切にしているもの、、、、か。
ある意味哲学的なこの問いに対して、俺は何を思ったか自分の歯ブラシを与えてみた。
大笑いするデボラ。そして絶句するドイツ人。
しかもなんとその歯ブラシを受け取ったから驚きである。
そしてrakuikiが代わりに貰った物はなんか光る飛行石みたいなモノを貰った。
rakuiki「こ、こんな大事なモノをボクに、、、??これはなんだい??」
ドイツ人「僕が3年かけて毎日ヤスリをかけたビンのカケラさ。」
rakuiki「おぉ、、、。ちょうど切らしていたところなんだ、ありがとう。」
息が詰まるんでは無いかと心配するくらい笑い転げるデボラ。
しかもこのドイツ人、ビックリする事に、この大事なモノを交換する生活だけで5年生き延びて旅を続けてるらしい。
世の中にはこんな奴がいるのか、と思った。
ちょっと今まで交換したものを見せてくれない??とお願いをしてみると、実に嬉しそうに自分のカバンを開いた。
マニキュアのビンやらフィギュア、ディルドに割れたサングラス、まぁはっきし言ってゴミだ。
彼がどう生計を立ててるのか全く分からないレベルでゴミだ。
もし、僕が質屋でこのカバンの中身を目の前に見せられたら、無言でカバンをそいつの頭に被せて火をつけてローションで鎮火するだろう。
そんくらいのゴミしかなかった。
彼の自慢の腕時計も壊れてとっくに針が無くなっており代わりにど真ん中に油性ペンで「NOW」と書かれていた。
僕には時計は必要無いのだ、NOWだけなのさ。とキックボードを颯爽と見せびらかすドイツ人を前にデボラと僕は実に苦笑いだった。
、、、、結局わらしべ長者にはなっていないが、彼は人生の満足度で言えばすでに長者なのかもしれない、そう思って、彼と固い握手を交わした話である。
結局、歯ブラシだけじゃかわいそうなので、10ユーロをデボラに内緒で渡したのだが、「自由で金は得れないな。」という名言を残してドイツ人は去っていった。
自由で金を得れる方法を模索しよう名も分からぬドイツ人よ。この東洋のヘンテコブロガーがいつか君の言う「自由で金を得ようじゃないか。」
そう思うrakuikiでした。
あ、そうそう、彼と出会ったのはここだ、写真まだあった。
おわりっ!!